蔭日向。
気ままに落書きや小説を書いたり萌え語りしています。詳細は『復活しました!』という最古記事に。リンクからオリジナル小説、ポケ擬人化のまとめ記事に飛べます。
カテゴリー「novel」の記事一覧
- 2025.04.06
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- 2013.01.07
Our life is but a span.
- 2012.12.21
ラビット・アドベンチャー 序章
- 2012.12.11
Space Fighters! 4
- 2012.11.24
Space Fighters ! 3
- 2012.11.23
Space Fighters !
Our life is but a span.
- 2013/01/07 (Mon)
- novel |
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「こんにちは。」
「今日はいい天気だね。」
一人の女の子がいた。
「綺麗なお花畑を知らない?」
「おばあちゃんに綺麗なお花をあげたいの。」
笑顔で案内した。
「ママからのお使いなの。」
「おばあちゃんにご飯を届けるの。」
それはお利口だね。
「パパはいないんだ。」
「猟師さんに殺されたの。」
へぇ そうなんだ。
「おばあちゃんは一人で暮らしてるの。」
「私が来ると嬉しいんだって。」
「一人は寂しいでしょ?」
そうだね。寂しいよね。
「どうしてあなたは一人なの?」
小さい私が尋ねた。
「それは、みーんな私が食べちゃったから。」
オオカミ少女と赤い帽子のおちびさん
「変な夢を見たんだ。」
「へぇ、どんな夢だったの?」
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ラビット・アドベンチャー 序章
- 2012/12/21 (Fri)
- novel |
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好奇心…とでも言うだろうか。
僕が冒険に出かけた訳は。
家のドアを叩く音がした。
この時間にやって来るのは、おそらくアイツだろう。
「おーい。準備できたか?」
やっぱりアイツだ。
僕は膨らんでパンパンになっているリュックを背負い、ドアを開けた。
「よし、行こうぜ! 卯月。」
僕はドアにきちんと鍵をかけて、鍵が掛かったかちゃんと確認して、言った。
「うん。 黒兎。」
Space Fighters! 4
- 2012/12/11 (Tue)
- novel |
- CM(0) |
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「お前は誰だ。」
男の顔は長い前髪に隠れていて、鼻と唇、綺麗な輪郭しか見えていない。
それでも、凍てつくようなキツい視線を送られているのが、冷たい声から何となく分かった。
「…………。」
美優は何も言えずに、男から目を離せずにいた。
何故こんなに睨まれているかは分からない。
しかし何か勘違いされているのは確実だ。
謝らないと。
そう頭では思うのに、口が全く動いてくれなかった。
空気に耐えられず、身体が一歩、後ろへと退いた。
男は何も言わず、ただ睨み続ける。
しん、とした広い部屋は物音一つしない。
また、身体が一歩、退いて、背中が壁に当たった。
その時、背中の壁がいきなりなくなって、美優は後ろへとバランスを崩した。
「きゃっ…!」
「おっと。」
扉が開いて出てきた人物は、倒れてきた美優を余裕で受け止めた。
「大丈夫かい?お嬢さん。」
優しく声をかけられて、美優は恐る恐る顔を上げた。
肩まで伸びる綺麗な髪。
黄色よりは橙色に近い色をして、よく手入れがされているのか艶々しく光って見える。
少しだけ尖った耳に大きな丸いピアスを付けている。
美優を支えるしっかりとした腕も顔も、日焼けをしていて健康的な色だ。
釣り目がちな瞳は、髪色に良く似た橙色。
それはそれはとても綺麗な顔立ちをした男だった。
「ご、ごめんなさい。」
今更脳からの指令が届いたのか、美優は咄嗟に男に謝った。
「そこは、『ありがとう』でしょう?」
呆れたように微笑んだ男は、未だに男に倒れこんだまま動けないでいる美優を立たせた。
「で、君は一体誰なのかな?」
美優はその質問に身体を強ばらせた。
その口調はとても優しいが、髪の長い男と全く同じ質問だった。
「…アース。」
日焼けした男の後ろから、また別の男の声がした。
「………え?」
日焼けした男はきょとんとた顔で美優を見つめた。
美優はその視線に困って、日焼けした男の後ろに視線を移した。
首辺りまでの毛先が揃えられた短い髪。
目の前の男と対称的な白い肌。
左右の耳に2つずつ、金色のピアスを付けている。
全く生気がないような、でも冷たくは感じられない瞳をしている。
そのせいか、感情など持ち合わせていないような、
無表情の仮面を付けているかのような、そんな風に感じられる。
髪も瞳も、澄んだ空のような、綺麗な水色。
美優は無表情な男と目が合ったが、すぐに目を逸らされた。
「………いや、冗談はよしてよ。アースは…もう…。」
「ヴィーナス。」
髪の長い男の声がすると、日焼けした男は髪の長い男を見て、肩をすくませた。
「…ゴメンゴメン。うっかり。だからそんなに睨むなよ。サン。」
ヴィーナスと呼ばれた日焼けした男は笑顔で謝ると、美優から離れて机に向かっていった。
無表情な男が美優の前を通り過ぎてそれに続く。
いつの間にか髪の長い男は机の短い一辺に座っていた。
日焼けした男が髪の長い男の右側、机の長い一辺に座る。
無表情な男は日焼けした男の向かい合わせの席に座った。
「…………。」
美優は席に着く2人をぼーっと見ていた。
日焼けした男が美優に笑顔を向けて、無表情の男の隣の席を指差した。
「君の席はそこだよ。マーキュリーの隣。」
そう言われたが、美優は動き出せず、座りに行ってもいいのか、行ったほうが良いのか悩んだ。
すると、突然頭の上に誰かの手が乗せられて、美優は肩を跳ねらせた。
「座らないのか?」
「そりゃー、オカマに言われたって座りたくはならないでしょーよ。」
美優が振り向くと、2人の人物がいた。
美優の頭に手を置いているのは、とても背が高い男だった。
毛先が跳ねた短い茶色の髪。
鼻筋が通ったさっぱりとした顔立ちで、
どこか優しそうな人の良さそうな印象をさせている。
美優と目が合うと、黒目がちの瞳を細くさせて微笑んだ。
その隣に立つのは、とても大きな瞳をした童顔な男だった。
ベージュ色の髪を後ろで1つに纏めている。
耳には丸くて黒い宝石のピアス。
印象的な大きな瞳は微妙に濃さが違う茶色で、中心から楕円形を描いている。
不思議な瞳で、ずっと見ていると吸い込まれそうな気がした。
「ちょっと、失礼じゃないの。サターン。」
「本当のことを言ったまでだよー。ねぇ、そーだよねー?」
「俺の美しさが分からないなんて残念だね。なぁ、お嬢さん?」
「えっ………えっと…。」
いきなり、童顔の男と日焼けした男に話を振られて、美優は慌てた。
にっこりと笑う童顔の男と、相変わらず綺麗に微笑む日焼けした男を交互に見ると、
まだ美優の頭に手を置いたままの、背の高い男が声を上げて笑った。
「ちょっと、その子困ってるでしょ。」
さらに背の高い男と童顔の男の後ろから、もう一人。
「レディーをいつまでも触ってるなんて、マナー違反よ。」
美優の頭から背の高い男の手を取り上げたのは女の人だ。
腰まである長い髪は、背中の辺りからウェーブがかかっている。
綺麗な青色をしていることもあって、髪が波を打っているようにも見える。
瞳は髪よりも深い青色で、少し釣り目で強気な印象を与える。
首から大きな灰色の玉がついたネックレスを下げていた。
「悪い悪い。」
「ジュピター、あなた悪いって思ってないでしょ。」
「おい!ネプチューン!俺とウラヌスだけ置いていくなよ!」
エレベーターからマーズが降りてきた。
マーズと一緒にエレベーターに乗っていたものを見て、美優は驚愕した。
灰色の身体をした大きな竜がいた。
頭から二本の角が生えていて、角のすぐ下には長い耳がある。
二本の長い髭や、今は折り畳んでいるようだが羽もあり、手足はとても太い。
顔の下には、女の人のネックレスと同じような灰色の玉。
額には何かのマークが刻まれていた。
「だって、ウラヌス大きいからあと2人も乗れないでしょ?」
「普通はお前が一緒に乗るだろ!相棒なんだから!」
言い合いをする2人に挟まれた背の高い男は苦笑いをした。
同じように挟まれた美優だったが、大きな竜に視線を捕られていた。
全く見覚えのない顔ぶれに対して、竜の額のマークには見覚えがあったからだ。
「…天王星?ウラヌス?」
小さな呟きに、その場にいた全員が押し黙った。
背の高い男と童顔の男、海のような髪の女の人は驚いた表情で美優を見つめていた。
「…アース。」
静まり返った部屋で、一番最初に口を開いたのは、無表情な男だった。
男の顔は長い前髪に隠れていて、鼻と唇、綺麗な輪郭しか見えていない。
それでも、凍てつくようなキツい視線を送られているのが、冷たい声から何となく分かった。
「…………。」
美優は何も言えずに、男から目を離せずにいた。
何故こんなに睨まれているかは分からない。
しかし何か勘違いされているのは確実だ。
謝らないと。
そう頭では思うのに、口が全く動いてくれなかった。
空気に耐えられず、身体が一歩、後ろへと退いた。
男は何も言わず、ただ睨み続ける。
しん、とした広い部屋は物音一つしない。
また、身体が一歩、退いて、背中が壁に当たった。
その時、背中の壁がいきなりなくなって、美優は後ろへとバランスを崩した。
「きゃっ…!」
「おっと。」
扉が開いて出てきた人物は、倒れてきた美優を余裕で受け止めた。
「大丈夫かい?お嬢さん。」
優しく声をかけられて、美優は恐る恐る顔を上げた。
肩まで伸びる綺麗な髪。
黄色よりは橙色に近い色をして、よく手入れがされているのか艶々しく光って見える。
少しだけ尖った耳に大きな丸いピアスを付けている。
美優を支えるしっかりとした腕も顔も、日焼けをしていて健康的な色だ。
釣り目がちな瞳は、髪色に良く似た橙色。
それはそれはとても綺麗な顔立ちをした男だった。
「ご、ごめんなさい。」
今更脳からの指令が届いたのか、美優は咄嗟に男に謝った。
「そこは、『ありがとう』でしょう?」
呆れたように微笑んだ男は、未だに男に倒れこんだまま動けないでいる美優を立たせた。
「で、君は一体誰なのかな?」
美優はその質問に身体を強ばらせた。
その口調はとても優しいが、髪の長い男と全く同じ質問だった。
「…アース。」
日焼けした男の後ろから、また別の男の声がした。
「………え?」
日焼けした男はきょとんとた顔で美優を見つめた。
美優はその視線に困って、日焼けした男の後ろに視線を移した。
首辺りまでの毛先が揃えられた短い髪。
目の前の男と対称的な白い肌。
左右の耳に2つずつ、金色のピアスを付けている。
全く生気がないような、でも冷たくは感じられない瞳をしている。
そのせいか、感情など持ち合わせていないような、
無表情の仮面を付けているかのような、そんな風に感じられる。
髪も瞳も、澄んだ空のような、綺麗な水色。
美優は無表情な男と目が合ったが、すぐに目を逸らされた。
「………いや、冗談はよしてよ。アースは…もう…。」
「ヴィーナス。」
髪の長い男の声がすると、日焼けした男は髪の長い男を見て、肩をすくませた。
「…ゴメンゴメン。うっかり。だからそんなに睨むなよ。サン。」
ヴィーナスと呼ばれた日焼けした男は笑顔で謝ると、美優から離れて机に向かっていった。
無表情な男が美優の前を通り過ぎてそれに続く。
いつの間にか髪の長い男は机の短い一辺に座っていた。
日焼けした男が髪の長い男の右側、机の長い一辺に座る。
無表情な男は日焼けした男の向かい合わせの席に座った。
「…………。」
美優は席に着く2人をぼーっと見ていた。
日焼けした男が美優に笑顔を向けて、無表情の男の隣の席を指差した。
「君の席はそこだよ。マーキュリーの隣。」
そう言われたが、美優は動き出せず、座りに行ってもいいのか、行ったほうが良いのか悩んだ。
すると、突然頭の上に誰かの手が乗せられて、美優は肩を跳ねらせた。
「座らないのか?」
「そりゃー、オカマに言われたって座りたくはならないでしょーよ。」
美優が振り向くと、2人の人物がいた。
美優の頭に手を置いているのは、とても背が高い男だった。
毛先が跳ねた短い茶色の髪。
鼻筋が通ったさっぱりとした顔立ちで、
どこか優しそうな人の良さそうな印象をさせている。
美優と目が合うと、黒目がちの瞳を細くさせて微笑んだ。
その隣に立つのは、とても大きな瞳をした童顔な男だった。
ベージュ色の髪を後ろで1つに纏めている。
耳には丸くて黒い宝石のピアス。
印象的な大きな瞳は微妙に濃さが違う茶色で、中心から楕円形を描いている。
不思議な瞳で、ずっと見ていると吸い込まれそうな気がした。
「ちょっと、失礼じゃないの。サターン。」
「本当のことを言ったまでだよー。ねぇ、そーだよねー?」
「俺の美しさが分からないなんて残念だね。なぁ、お嬢さん?」
「えっ………えっと…。」
いきなり、童顔の男と日焼けした男に話を振られて、美優は慌てた。
にっこりと笑う童顔の男と、相変わらず綺麗に微笑む日焼けした男を交互に見ると、
まだ美優の頭に手を置いたままの、背の高い男が声を上げて笑った。
「ちょっと、その子困ってるでしょ。」
さらに背の高い男と童顔の男の後ろから、もう一人。
「レディーをいつまでも触ってるなんて、マナー違反よ。」
美優の頭から背の高い男の手を取り上げたのは女の人だ。
腰まである長い髪は、背中の辺りからウェーブがかかっている。
綺麗な青色をしていることもあって、髪が波を打っているようにも見える。
瞳は髪よりも深い青色で、少し釣り目で強気な印象を与える。
首から大きな灰色の玉がついたネックレスを下げていた。
「悪い悪い。」
「ジュピター、あなた悪いって思ってないでしょ。」
「おい!ネプチューン!俺とウラヌスだけ置いていくなよ!」
エレベーターからマーズが降りてきた。
マーズと一緒にエレベーターに乗っていたものを見て、美優は驚愕した。
灰色の身体をした大きな竜がいた。
頭から二本の角が生えていて、角のすぐ下には長い耳がある。
二本の長い髭や、今は折り畳んでいるようだが羽もあり、手足はとても太い。
顔の下には、女の人のネックレスと同じような灰色の玉。
額には何かのマークが刻まれていた。
「だって、ウラヌス大きいからあと2人も乗れないでしょ?」
「普通はお前が一緒に乗るだろ!相棒なんだから!」
言い合いをする2人に挟まれた背の高い男は苦笑いをした。
同じように挟まれた美優だったが、大きな竜に視線を捕られていた。
全く見覚えのない顔ぶれに対して、竜の額のマークには見覚えがあったからだ。
「…天王星?ウラヌス?」
小さな呟きに、その場にいた全員が押し黙った。
背の高い男と童顔の男、海のような髪の女の人は驚いた表情で美優を見つめていた。
「…アース。」
静まり返った部屋で、一番最初に口を開いたのは、無表情な男だった。
Space Fighters ! 3
- 2012/11/24 (Sat)
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小さい頃に聞いたことがあった。
世界を守るヒーローがいるんだって。
強くて、優しくて、格好良くて、素敵なヒーローが。
でもそれは、物語の中の話。
まさか、現実にいるなんて。
訳が、分からないよ。
「………嘘でしょう…。そんなの、私、聞いたことない。」
混乱して回らない頭を何とか回して、美優は口を開いた。
「秘密組織だからな。組織外には存在すら漏らしてはいけないっていう決まりがある。」
隣に座る、スペース・ファイターの1人、マーズは何でもないことのように答えた。
「私、普通の人間だよ。そんな、宇宙を守るだなんて…。」
「俺だって昔はそうだったさ。アースに会うまでは。」
美優はマーズを見た。今にも泣きそうな顔をしていた。
マーズは前を向いているので、その表情は見えていない。
「アースが俺を連れ出してくれたんだ。俺が、お前をつれて来たみたいに。」
「人違いだよ…。私、貴方に会ったことなんて…なかったもん…。」
「きっとアースは記憶を無くしてるんだよ。俺は、ずっとアースと一緒に戦ってきたんだから。」
「…………。」
そんなの嘘だ。
この人は誰なの。
此処は何処なの。
いろいろな言葉が美優の頭の中を駆け巡って、でも口からは出て来なかった。
代わりに、とうとう目から涙が溢れてきた。
泣いている美優に気付いたマーズは一瞬驚いたが、すぐに優しい声で慰めようとした。
「大丈夫だよ。今、サンの所に向かってるから。あの人なら何とかしてくれるよ。」
美優には何が大丈夫なのか分からなかった。
慰めにならない言葉では涙は止まらなかった。
けれど、マーズの言葉が酷く優しくて、心が落ち着いていく気がした。
それから美優が泣き止んだ頃、何か光るものが見えてきた。
マーズがレバーを動かすと、乗り物のガラスが黒色に変わった。
「こうしないと目が潰れるからな。」
不思議そうな顔をした美優に、マーズが笑顔で言った。
光は段々と大きくなり、その輝きも増していく。
「えっ…、あれって…!」
赤くて丸い、炎を纏った、光り輝く惑星。
乗り物は一直線に惑星へと突っ込んでいく。
「ま、待って!ちょっと待って!」
1人で慌てる美優に、マーズは笑うだけ。
太陽が一層輝きを増して、美優は咄嗟に目を瞑った。
「着いたぞ。ほら、さっさと降りろ。」
マーズに引っ張られ乗り物を降りた美優は、茶色の大地と漆黒の空が広がる世界に立っていた。
「こっちだ。」
マーズが美優の手を取って歩き出した。
マーズの進む先には白い建物があった。
とても大きな建物で、漆黒の空と対になり背景から浮いているかのように目立つ。
丸い屋根や窓がほとんど無い壁は、つるつるとしていて氷のように滑りそうだ。
建物の真ん中部分は他よりも随分高く、屋根の上に皿のような丸くて平たいものが3つ、付けられていた。
見たことない不思議な建物に美優は尻込みした。
行きたくない、けれど、この青年は今更帰らせたりなんかしてくれないだろう。
マーズの手を少しだけ強く握り直して、美優はその建物に入っていった。
中も真っ白に統一された建物を真っ直ぐ進み、
エレベーターのようなものに入り上へと登り、
扉が開いた先の広い部屋へ美優はやってきた。
真ん中に机があり、短い一辺に1つ、長い一辺に4つずつ、合計9つの椅子が置かれていた。
広い部屋だが、それ以外には何も置かれていなかった。
「ちょっとここで待ってろ。今から皆を呼んでくる。」
再びエレベーターへ乗り込もうとしたマーズを、美優は咄嗟に引き止めた。
「待って!ここはどこ?」
「この建物はスペース・ファイターの本部で、この部屋は会議室みたいな所だよ。」
「だ、誰か来ちゃったらどうするの。」
「別に、どうもしなくてもいいだろ。アースはファイターの1人なんだしここにいてもおかしくないし、誰も変に思わない。」
「だから、私は…そんなのじゃ…。」
「マーズ。」
2人だけの部屋に、知らない人の声がした。
美優が振り替えると、誰かが部屋の反対側に立っていた。
「何かあったのか。」
綺麗な長い金髪をした人で、前髪も長く、表情を伺い知ることはできない。
上半身を白いロープて覆い、黒いズボンを履いている。
エルフのように尖った左耳から、太陽の形をした大きなピアスを下げていた。
低い声色から、恐らく男性だろうと思われる。
「それは、誰だ。」
怒っている…!?
声からそう思った美優は、身体を緊張と不安で震わした。
スペース・ファイターとは全く何の関係もない、自分がいるからかもしれない。
マーズは何か勘違いをしているようだけど、美優は記憶の限りを引き出してみても、
やはりマーズと出会ったことなんてないし、スペース・ファイターなんて聞いたこともないのだ。
「サン、行方不明だったアースを地球で見つけて来ました。」
マーズは自分を掴んでいた美優の手を解かせ、美優の背中を押した。
「え……、行方不明…?」
マーズの言葉に美優はきょとんとする。初耳だった。
スペース・ファイターとか、記憶を無くしているだとか、マーズはいつも唐突だ。
「………そうか、良くやった。」
サン、と呼ばれた男はマーズを労うと、他の仲間を読んでくるようにマーズに言った。
「じゃあ、アース。後で。」
そう言うと、マーズはエレベーターへ乗り込んでいってしまった。
「………あの、私…。」
美優は恐る恐る、男に話し掛ける。
「正直に言いなさい。お前は誰だ。」
2人だけの部屋に、冷たい声が響いた。
世界を守るヒーローがいるんだって。
強くて、優しくて、格好良くて、素敵なヒーローが。
でもそれは、物語の中の話。
まさか、現実にいるなんて。
訳が、分からないよ。
「………嘘でしょう…。そんなの、私、聞いたことない。」
混乱して回らない頭を何とか回して、美優は口を開いた。
「秘密組織だからな。組織外には存在すら漏らしてはいけないっていう決まりがある。」
隣に座る、スペース・ファイターの1人、マーズは何でもないことのように答えた。
「私、普通の人間だよ。そんな、宇宙を守るだなんて…。」
「俺だって昔はそうだったさ。アースに会うまでは。」
美優はマーズを見た。今にも泣きそうな顔をしていた。
マーズは前を向いているので、その表情は見えていない。
「アースが俺を連れ出してくれたんだ。俺が、お前をつれて来たみたいに。」
「人違いだよ…。私、貴方に会ったことなんて…なかったもん…。」
「きっとアースは記憶を無くしてるんだよ。俺は、ずっとアースと一緒に戦ってきたんだから。」
「…………。」
そんなの嘘だ。
この人は誰なの。
此処は何処なの。
いろいろな言葉が美優の頭の中を駆け巡って、でも口からは出て来なかった。
代わりに、とうとう目から涙が溢れてきた。
泣いている美優に気付いたマーズは一瞬驚いたが、すぐに優しい声で慰めようとした。
「大丈夫だよ。今、サンの所に向かってるから。あの人なら何とかしてくれるよ。」
美優には何が大丈夫なのか分からなかった。
慰めにならない言葉では涙は止まらなかった。
けれど、マーズの言葉が酷く優しくて、心が落ち着いていく気がした。
それから美優が泣き止んだ頃、何か光るものが見えてきた。
マーズがレバーを動かすと、乗り物のガラスが黒色に変わった。
「こうしないと目が潰れるからな。」
不思議そうな顔をした美優に、マーズが笑顔で言った。
光は段々と大きくなり、その輝きも増していく。
「えっ…、あれって…!」
赤くて丸い、炎を纏った、光り輝く惑星。
乗り物は一直線に惑星へと突っ込んでいく。
「ま、待って!ちょっと待って!」
1人で慌てる美優に、マーズは笑うだけ。
太陽が一層輝きを増して、美優は咄嗟に目を瞑った。
「着いたぞ。ほら、さっさと降りろ。」
マーズに引っ張られ乗り物を降りた美優は、茶色の大地と漆黒の空が広がる世界に立っていた。
「こっちだ。」
マーズが美優の手を取って歩き出した。
マーズの進む先には白い建物があった。
とても大きな建物で、漆黒の空と対になり背景から浮いているかのように目立つ。
丸い屋根や窓がほとんど無い壁は、つるつるとしていて氷のように滑りそうだ。
建物の真ん中部分は他よりも随分高く、屋根の上に皿のような丸くて平たいものが3つ、付けられていた。
見たことない不思議な建物に美優は尻込みした。
行きたくない、けれど、この青年は今更帰らせたりなんかしてくれないだろう。
マーズの手を少しだけ強く握り直して、美優はその建物に入っていった。
中も真っ白に統一された建物を真っ直ぐ進み、
エレベーターのようなものに入り上へと登り、
扉が開いた先の広い部屋へ美優はやってきた。
真ん中に机があり、短い一辺に1つ、長い一辺に4つずつ、合計9つの椅子が置かれていた。
広い部屋だが、それ以外には何も置かれていなかった。
「ちょっとここで待ってろ。今から皆を呼んでくる。」
再びエレベーターへ乗り込もうとしたマーズを、美優は咄嗟に引き止めた。
「待って!ここはどこ?」
「この建物はスペース・ファイターの本部で、この部屋は会議室みたいな所だよ。」
「だ、誰か来ちゃったらどうするの。」
「別に、どうもしなくてもいいだろ。アースはファイターの1人なんだしここにいてもおかしくないし、誰も変に思わない。」
「だから、私は…そんなのじゃ…。」
「マーズ。」
2人だけの部屋に、知らない人の声がした。
美優が振り替えると、誰かが部屋の反対側に立っていた。
「何かあったのか。」
綺麗な長い金髪をした人で、前髪も長く、表情を伺い知ることはできない。
上半身を白いロープて覆い、黒いズボンを履いている。
エルフのように尖った左耳から、太陽の形をした大きなピアスを下げていた。
低い声色から、恐らく男性だろうと思われる。
「それは、誰だ。」
怒っている…!?
声からそう思った美優は、身体を緊張と不安で震わした。
スペース・ファイターとは全く何の関係もない、自分がいるからかもしれない。
マーズは何か勘違いをしているようだけど、美優は記憶の限りを引き出してみても、
やはりマーズと出会ったことなんてないし、スペース・ファイターなんて聞いたこともないのだ。
「サン、行方不明だったアースを地球で見つけて来ました。」
マーズは自分を掴んでいた美優の手を解かせ、美優の背中を押した。
「え……、行方不明…?」
マーズの言葉に美優はきょとんとする。初耳だった。
スペース・ファイターとか、記憶を無くしているだとか、マーズはいつも唐突だ。
「………そうか、良くやった。」
サン、と呼ばれた男はマーズを労うと、他の仲間を読んでくるようにマーズに言った。
「じゃあ、アース。後で。」
そう言うと、マーズはエレベーターへ乗り込んでいってしまった。
「………あの、私…。」
美優は恐る恐る、男に話し掛ける。
「正直に言いなさい。お前は誰だ。」
2人だけの部屋に、冷たい声が響いた。
Space Fighters !
- 2012/11/23 (Fri)
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ソ ラ
「 この宇宙の向こうに、あなたがいるのだろうか 」
第1話 第2話 第3話 第4話
以下小語り。地味に増えます。ネタバレあるかも注意。
タイトル・・・Space Fighters !
宇宙の戦士達。そのまんまの意味です。
===================================
第3話書いてたけど全部消えたー!こういうミスするとやる気ががくっと下がる。
いいもん先にまとめページ作っちゃうもん。また明日更新します・・・。多分・・・。
ようやく3話目更新です。無駄に疲れた。
書いてた小説全消しはよくやります。電源ボタン恐ろしい子やでぇ・・・!(3話目現在)
ファイター達の外見書いてたら思いのほか長くなったので、
かなり中途半端なところで話をぶった切るしかなかった・・・。
それより、書いてる途中に左手ぐねってかなり痛いです。どうしてこうなった!(4話目現在)
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プロフィール
HN:
日蔭
性別:
女性
自己紹介:
毎日のんびりマイペースに過ごす学生です。
ポケモン、APH、キノの旅、牧場物語、ゼルダの伝説など大好物増殖中。
基本的にキャラ単体萌え。かっこかわいい方に非常に弱い。女の子ならボーイッシュな子がクリティカルヒット。カプに関してはノマカプ萌えですがたまに腐るかもしれない。
現在6つのオリジナル小説を亀更新中。書きたいのいっぱいありすぎてどれも手が回ってない。
絶賛ポケ擬人化再熱中!!デザインが来い。
ポケモン、APH、キノの旅、牧場物語、ゼルダの伝説など大好物増殖中。
基本的にキャラ単体萌え。かっこかわいい方に非常に弱い。女の子ならボーイッシュな子がクリティカルヒット。カプに関してはノマカプ萌えですがたまに腐るかもしれない。
現在6つのオリジナル小説を亀更新中。書きたいのいっぱいありすぎてどれも手が回ってない。
絶賛ポケ擬人化再熱中!!デザインが来い。