蔭日向。
気ままに落書きや小説を書いたり萌え語りしています。詳細は『復活しました!』という最古記事に。リンクからオリジナル小説、ポケ擬人化のまとめ記事に飛べます。
10DAY's Limit 2
俺は目の前の怪しい奴を思いっきり殴り飛ばした。
怪しい奴(自称死神)は、俺の右ストレートを左頬にもろに食らい、左にすっ飛んだ。
一瞬宙を舞い、背中から落ちてしばらく滑って、止まった時は仰向けに寝ていた。
「てめえ…!いきなり殴ることねーだろ!!」
よろよろ立ち上がった、と思った瞬間、
「ぎゃっ!」
俺は右にすっ飛んだ。
死神と同じように滑って、仰向けで止まった。
「ざまあみろ!」
何とか体を起こすと、左頬を赤らめた死神が左手だけを黒服から出して、拳を握り締めていた。
どうやらこいつに殴り返されたらしい。
「てて……。」
右頬がかなり痛い。口を拭うと手の甲に血が付いた。
どうやら夢ではないようだ。
本当に、俺は死んだんだ。
「はは…。俺、死んだのか…。」
何か力が抜けて、起こした上半身を倒れた。再び仰向けに寝転がった。
「そーだよ。ったく…思いっきり殴りやがって。いてぇじゃねえか!」
顔は見えないが、怒っているに違いない。
「死神…って、死神!?」
俺はがばっと体を起こした。
「おおお俺、何かしたか!?」
「はぁ?いきなりどーした?」
「だ、だって死神って…お前!」
「おぅ。俺は死神だ。」
「地獄なのか!?俺は地獄なのか!?」
「ちょっと落ち着け。落ち着いて話せ。訳分からん。」
「俺は何もしてない!断固として悪い奴じゃない!多分!」
「落ち着け、って言ってんだろ!!」
「ぶっ!」
右頬をビンタされた。只でさえ殴られて痛むのに追い討ちをかけられ、さらに痛い。涙が出そうだ。
「………ってぇ……。」
「ったく。ぎゃーぎゃー騒ぐんじゃねぇよ!いきなり殴ったり、意味不明なこと叫びだしたり。仕事がしにくくてしょーがないだろが!」
「…仕事?………何でだよ。何で俺が地獄に…。もっと悪い奴なんて沢山いるだろ…。」
やっぱりこいつは俺を地獄に連れて行く為に来たんだ。それが仕事なんだ。
「何で天使じゃないんだよ…。」
普通だったら可愛い天使が天国に連れて行ってくれるはずだ。
「何ぶつぶつ言ってんだ。さっさと行くぞ!」
死神は俺の腕を引っ張った。
「地獄…。」
まさか俺が地獄に行くなんて…。ショック過ぎる。俺は俯いて引っ張られるままに立ち上がった。
「名前は?」
「…地獄……って、はい?」
突然の質問に、俺は顔を上げた。
「な、ま、え、は!」
だから聞こえなかった訳じゃないんだって。
「…何?突然?しかも今更。」
目の前の死神は、両手を黒服から出していた。左手には黒い羽を持ち、右手には黒い本を持っていた。
本、とは言ってもやたら分厚いので辞書に近い。しかしその大きさはA4ファイルのように大きい。
「いいから!早く名前を言え!仕事が終わんねーだろ!」
さっきからぎゃーぎゃー五月蝿いのは俺だけじゃないな。とか思いながら、自分の名前を言おうとして、
「…………。」
口を開けたまま、固まった。
「…どした?」
死神が眉を寄せて、睨んできた。
「………俺。」
俺は突然の死神の登場で忘れてしまっていた。
「………俺は、誰だ…?」
何にも記憶が無い事を。
怪しい奴(自称死神)は、俺の右ストレートを左頬にもろに食らい、左にすっ飛んだ。
一瞬宙を舞い、背中から落ちてしばらく滑って、止まった時は仰向けに寝ていた。
「てめえ…!いきなり殴ることねーだろ!!」
よろよろ立ち上がった、と思った瞬間、
「ぎゃっ!」
俺は右にすっ飛んだ。
死神と同じように滑って、仰向けで止まった。
「ざまあみろ!」
何とか体を起こすと、左頬を赤らめた死神が左手だけを黒服から出して、拳を握り締めていた。
どうやらこいつに殴り返されたらしい。
「てて……。」
右頬がかなり痛い。口を拭うと手の甲に血が付いた。
どうやら夢ではないようだ。
本当に、俺は死んだんだ。
「はは…。俺、死んだのか…。」
何か力が抜けて、起こした上半身を倒れた。再び仰向けに寝転がった。
「そーだよ。ったく…思いっきり殴りやがって。いてぇじゃねえか!」
顔は見えないが、怒っているに違いない。
「死神…って、死神!?」
俺はがばっと体を起こした。
「おおお俺、何かしたか!?」
「はぁ?いきなりどーした?」
「だ、だって死神って…お前!」
「おぅ。俺は死神だ。」
「地獄なのか!?俺は地獄なのか!?」
「ちょっと落ち着け。落ち着いて話せ。訳分からん。」
「俺は何もしてない!断固として悪い奴じゃない!多分!」
「落ち着け、って言ってんだろ!!」
「ぶっ!」
右頬をビンタされた。只でさえ殴られて痛むのに追い討ちをかけられ、さらに痛い。涙が出そうだ。
「………ってぇ……。」
「ったく。ぎゃーぎゃー騒ぐんじゃねぇよ!いきなり殴ったり、意味不明なこと叫びだしたり。仕事がしにくくてしょーがないだろが!」
「…仕事?………何でだよ。何で俺が地獄に…。もっと悪い奴なんて沢山いるだろ…。」
やっぱりこいつは俺を地獄に連れて行く為に来たんだ。それが仕事なんだ。
「何で天使じゃないんだよ…。」
普通だったら可愛い天使が天国に連れて行ってくれるはずだ。
「何ぶつぶつ言ってんだ。さっさと行くぞ!」
死神は俺の腕を引っ張った。
「地獄…。」
まさか俺が地獄に行くなんて…。ショック過ぎる。俺は俯いて引っ張られるままに立ち上がった。
「名前は?」
「…地獄……って、はい?」
突然の質問に、俺は顔を上げた。
「な、ま、え、は!」
だから聞こえなかった訳じゃないんだって。
「…何?突然?しかも今更。」
目の前の死神は、両手を黒服から出していた。左手には黒い羽を持ち、右手には黒い本を持っていた。
本、とは言ってもやたら分厚いので辞書に近い。しかしその大きさはA4ファイルのように大きい。
「いいから!早く名前を言え!仕事が終わんねーだろ!」
さっきからぎゃーぎゃー五月蝿いのは俺だけじゃないな。とか思いながら、自分の名前を言おうとして、
「…………。」
口を開けたまま、固まった。
「…どした?」
死神が眉を寄せて、睨んできた。
「………俺。」
俺は突然の死神の登場で忘れてしまっていた。
「………俺は、誰だ…?」
何にも記憶が無い事を。
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HN:
日蔭
性別:
女性
自己紹介:
毎日のんびりマイペースに過ごす学生です。
ポケモン、APH、キノの旅、牧場物語、ゼルダの伝説など大好物増殖中。
基本的にキャラ単体萌え。かっこかわいい方に非常に弱い。女の子ならボーイッシュな子がクリティカルヒット。カプに関してはノマカプ萌えですがたまに腐るかもしれない。
現在6つのオリジナル小説を亀更新中。書きたいのいっぱいありすぎてどれも手が回ってない。
絶賛ポケ擬人化再熱中!!デザインが来い。
ポケモン、APH、キノの旅、牧場物語、ゼルダの伝説など大好物増殖中。
基本的にキャラ単体萌え。かっこかわいい方に非常に弱い。女の子ならボーイッシュな子がクリティカルヒット。カプに関してはノマカプ萌えですがたまに腐るかもしれない。
現在6つのオリジナル小説を亀更新中。書きたいのいっぱいありすぎてどれも手が回ってない。
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