蔭日向。
気ままに落書きや小説を書いたり萌え語りしています。詳細は『復活しました!』という最古記事に。リンクからオリジナル小説、ポケ擬人化のまとめ記事に飛べます。
もっとみくみくに(ry
- 2012/10/13 (Sat)
- 未選択 |
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God+bless 4
- 2012/10/11 (Thu)
- novel |
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「………。」
「………。」
沈黙。
ベッドに腰掛けるアレスも、
布を被って椅子に座る女性も。
ただただ何だか気まずい雰囲気が流れていた。
先程までは女性に丁寧に怪我の手当てをしていたアレスだったが、
それ以外するべきことも思い付かず、何か話すことも思い付かず、
それどころか部屋に女性を入れたことはおろか、女性と2人になることも初めてで、
どう接したら良いのかも分からず目の前の女性に戸惑っていた。
女性は女性で、何も話さないし、座った椅子から動かずに身動ぎすらしていなかった。
しかし此方は、アレスに戸惑っているようではなく、何か考え事をしているように見えた。
「………あ、あの…。」
先に口を開いたのはアレスだった。
女性が顔だけをアレスに向けた。
「えっと………、貴女は……。」
また暫く沈黙が続いて、
「あ…、もし宜しければお名前を…。女性に名前とか気軽に聞くのはどうかとも思うのですけど、ずっと貴女と呼ぶのもどうかと思って…。あ、嫌なら良いんですよ!無理にとは言いませんけど………あ、お、俺はアレスと言います!す、すいません、気が回らなくて今更名乗って…。」
1人でおどおどして慌てて凹むアレスを見て、
女性は椅子に横に座り直し、身体をアレスの方に向けた。
そして、頭に被っていた布を緩めて肩まで下げた。
女性は暗がりでも分かる綺麗な金髪をしていた。
肩に付くか付かないかくらいのアレスよりも短い髪だった。
日に焼けたアレスの肌とは違い、女性らしい白い肌の顔。
何よりも目を惹かれるのは、大きな神々しい金色の瞳。
「オルフェ。」
アレスは暫くきらきらと輝く瞳を見て、見つめて、はっとして、
「あ、す、すいません。」
女性と数秒間見つめ合ったことに少し恥ずかしくなった。
何かついさっきもあったなこんなこと、とか思った。
「あ、ありがとう。オルフェさん…ですか。えっと………、オルフェさんは何処に住んでいますか?明日朝になったら家まで送ろうかと思うんですけど…。」
話し掛けたときに言いそびれたことを自信なさげに聞いた。
「…家は………。」
黙り込んだオルフェにアレスは再び慌てて、
「あ、や、やっぱり嫌ですよね!見ず知らずの人に家とか聞かれるなんて…。本当にすいませ…。」
「嫌じゃない。」
「えっ………。」
「けど、迷惑をかけるのは嫌だ。」
「俺なら全然大丈夫です。迷惑とか思いません。そもそも怪我をさせてしまったのは俺だし…。」
「いや、………。」
2人は再び黙り込む。
「………大丈夫だ。」
先に口を開いたのはオルフェだった。
「明日1人で帰るから。」
「でも足が…。」
「平気だ。これくらい。」
そう言うとオルフェは立ち上がって、アレスが座るベッドに近寄り、そのままベッドに上がって寝転んだ。
アレスは驚きと戸惑いと恥ずかしいのと、ぐるぐる混ざっていて何も動けなかった。
「お休み。アレス。」
オルフェそのまま目を瞑り、すぐに寝息をたて始めてしまった。
「………お休み。」
アレスはただ挨拶を返すことしかできなかった。
「………。」
沈黙。
ベッドに腰掛けるアレスも、
布を被って椅子に座る女性も。
ただただ何だか気まずい雰囲気が流れていた。
先程までは女性に丁寧に怪我の手当てをしていたアレスだったが、
それ以外するべきことも思い付かず、何か話すことも思い付かず、
それどころか部屋に女性を入れたことはおろか、女性と2人になることも初めてで、
どう接したら良いのかも分からず目の前の女性に戸惑っていた。
女性は女性で、何も話さないし、座った椅子から動かずに身動ぎすらしていなかった。
しかし此方は、アレスに戸惑っているようではなく、何か考え事をしているように見えた。
「………あ、あの…。」
先に口を開いたのはアレスだった。
女性が顔だけをアレスに向けた。
「えっと………、貴女は……。」
また暫く沈黙が続いて、
「あ…、もし宜しければお名前を…。女性に名前とか気軽に聞くのはどうかとも思うのですけど、ずっと貴女と呼ぶのもどうかと思って…。あ、嫌なら良いんですよ!無理にとは言いませんけど………あ、お、俺はアレスと言います!す、すいません、気が回らなくて今更名乗って…。」
1人でおどおどして慌てて凹むアレスを見て、
女性は椅子に横に座り直し、身体をアレスの方に向けた。
そして、頭に被っていた布を緩めて肩まで下げた。
女性は暗がりでも分かる綺麗な金髪をしていた。
肩に付くか付かないかくらいのアレスよりも短い髪だった。
日に焼けたアレスの肌とは違い、女性らしい白い肌の顔。
何よりも目を惹かれるのは、大きな神々しい金色の瞳。
「オルフェ。」
アレスは暫くきらきらと輝く瞳を見て、見つめて、はっとして、
「あ、す、すいません。」
女性と数秒間見つめ合ったことに少し恥ずかしくなった。
何かついさっきもあったなこんなこと、とか思った。
「あ、ありがとう。オルフェさん…ですか。えっと………、オルフェさんは何処に住んでいますか?明日朝になったら家まで送ろうかと思うんですけど…。」
話し掛けたときに言いそびれたことを自信なさげに聞いた。
「…家は………。」
黙り込んだオルフェにアレスは再び慌てて、
「あ、や、やっぱり嫌ですよね!見ず知らずの人に家とか聞かれるなんて…。本当にすいませ…。」
「嫌じゃない。」
「えっ………。」
「けど、迷惑をかけるのは嫌だ。」
「俺なら全然大丈夫です。迷惑とか思いません。そもそも怪我をさせてしまったのは俺だし…。」
「いや、………。」
2人は再び黙り込む。
「………大丈夫だ。」
先に口を開いたのはオルフェだった。
「明日1人で帰るから。」
「でも足が…。」
「平気だ。これくらい。」
そう言うとオルフェは立ち上がって、アレスが座るベッドに近寄り、そのままベッドに上がって寝転んだ。
アレスは驚きと戸惑いと恥ずかしいのと、ぐるぐる混ざっていて何も動けなかった。
「お休み。アレス。」
オルフェそのまま目を瞑り、すぐに寝息をたて始めてしまった。
「………お休み。」
アレスはただ挨拶を返すことしかできなかった。
Space Fighters! 1
- 2012/10/10 (Wed)
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綺麗な満月の夜だった。
美優は今日も大好きな夜空を見上げていた。
別に星座を探しているわけでもなく、
別に綺麗な月や星を見たいが為でもなく、
別にこの夜空に何か思いを馳せる訳でもなく、
ただひたすらに、夜空を見上げていた。
夜の涼しい風が美優の黒い髪を優雅に揺らしていく。
ふと、部屋の机に置いてあった携帯から軽やかなメロディーがした。
美優はベランダから部屋に戻り、携帯を開いた。
『from るい
件名 明日
明日、午後からどーする!?遊び行こうよ! 』
親友からのメールに承諾の意の返信をして、美優はまたベランダに戻った。
視線を上に向けると、遠くに綺麗な月。
「………ん?」
今まで真ん丸だった月の形に違和感。
そして、月を背にし、何かが近付いてくるのに気が付いた。
「…え?」
何かは月を隠し、美優の目にもはっきりと形が見えてくる。
「………ひ、人…?」
それは1人の人間だった。
美優は余りの驚きにその大きな瞳をより一層大きくさせ、固まった。
確実にこちらに向かって来ている人間から目が離せない。
人間は大きくなってくるが、何しろ夜なのではっきりとは見えない。
「………………け……」
「え?」
美優の耳が何かを捉え、美優は人間から目を離し、辺りを見回した。
「……………どけ!」
今度こそはっきりと聞き取れた声に顔を上げると、そこには1人の青年の姿が見えた。
「……っ!」
慌てて美優は部屋の中へと戻り、出来る限りベランダから離れるように部屋の隅へ避難した。
数秒後、
物凄い破壊音と共に、
青年は今まで美優がいたベランダへと降り立った。
「………ふー…。何とか見付けたか…。」
そう言って顔を上げた青年は、
綺麗な赤い瞳をしていた。
美優はその場にしりもちをついた。
「ん?どーした?」
青年は座り込んだ美優に近付いてくる。
瞳だけではなく、髪も赤い。
左耳には金色の飾りがぶら下がるピアスを、
右耳には大きさが違う赤い宝石のついたピアスを二つつけている。
スーツにマントを付けたような見たことのない黒い服を着ていた。
突然振ってきた青年に美優は驚きと恐怖とで動けない。
「だ、誰…?」
目の前まで来た青年は、美優を見下ろし、微笑んだ。
その整った顔に、美優は思わずときめいてしまう。
「やっと見付けた。」
青年は美優に右手を差し出した。
「俺の相棒。アース。」
美優が手を取らずにいると、青年は眉をよせむっとした。
「アース?」
「あ、あーす…?地球?」
「お前の事だろ?」
「ちっ、違います!わ、私は荻原美優です。アースではないです。」
青年はさらに眉をよせた。
「俺が間違うはずないだろ!お前とずっと一緒に闘ってたんだから!」
そんなはずはない。
美優はこんな青年は初めて見たからだ。
「ひ、人違いだと…きゃっ!」
腕を捕まれ、美優は無理矢理立たされる。
「あーもう!いいから俺についてこい!」
美優は青年に引っ張られ、そのままぐちゃぐちゃのベランダへ。
「あ、あの…!話を聞いて…!」
「そんなの後!今すぐ行くぞ!」
「ど、」
何処へ、と言い掛けたとき、青年が指笛を鳴らした。
すると、夜空から一筋の光が物凄い速さで落ちてきた。
光は青年と美優の目の前で急停止。
それは、美優が見たこともない形をした乗り物だった。
青年は美優を乗り物に引っ張り乗せ、二本のレバーを両手で握る。
「行くぞ!」
青年がレバーを引いた瞬間、乗り物は光の速さで、夜空を駈け上っていった。
美優は今日も大好きな夜空を見上げていた。
別に星座を探しているわけでもなく、
別に綺麗な月や星を見たいが為でもなく、
別にこの夜空に何か思いを馳せる訳でもなく、
ただひたすらに、夜空を見上げていた。
夜の涼しい風が美優の黒い髪を優雅に揺らしていく。
ふと、部屋の机に置いてあった携帯から軽やかなメロディーがした。
美優はベランダから部屋に戻り、携帯を開いた。
『from るい
件名 明日
明日、午後からどーする!?遊び行こうよ! 』
親友からのメールに承諾の意の返信をして、美優はまたベランダに戻った。
視線を上に向けると、遠くに綺麗な月。
「………ん?」
今まで真ん丸だった月の形に違和感。
そして、月を背にし、何かが近付いてくるのに気が付いた。
「…え?」
何かは月を隠し、美優の目にもはっきりと形が見えてくる。
「………ひ、人…?」
それは1人の人間だった。
美優は余りの驚きにその大きな瞳をより一層大きくさせ、固まった。
確実にこちらに向かって来ている人間から目が離せない。
人間は大きくなってくるが、何しろ夜なのではっきりとは見えない。
「………………け……」
「え?」
美優の耳が何かを捉え、美優は人間から目を離し、辺りを見回した。
「……………どけ!」
今度こそはっきりと聞き取れた声に顔を上げると、そこには1人の青年の姿が見えた。
「……っ!」
慌てて美優は部屋の中へと戻り、出来る限りベランダから離れるように部屋の隅へ避難した。
数秒後、
物凄い破壊音と共に、
青年は今まで美優がいたベランダへと降り立った。
「………ふー…。何とか見付けたか…。」
そう言って顔を上げた青年は、
綺麗な赤い瞳をしていた。
美優はその場にしりもちをついた。
「ん?どーした?」
青年は座り込んだ美優に近付いてくる。
瞳だけではなく、髪も赤い。
左耳には金色の飾りがぶら下がるピアスを、
右耳には大きさが違う赤い宝石のついたピアスを二つつけている。
スーツにマントを付けたような見たことのない黒い服を着ていた。
突然振ってきた青年に美優は驚きと恐怖とで動けない。
「だ、誰…?」
目の前まで来た青年は、美優を見下ろし、微笑んだ。
その整った顔に、美優は思わずときめいてしまう。
「やっと見付けた。」
青年は美優に右手を差し出した。
「俺の相棒。アース。」
美優が手を取らずにいると、青年は眉をよせむっとした。
「アース?」
「あ、あーす…?地球?」
「お前の事だろ?」
「ちっ、違います!わ、私は荻原美優です。アースではないです。」
青年はさらに眉をよせた。
「俺が間違うはずないだろ!お前とずっと一緒に闘ってたんだから!」
そんなはずはない。
美優はこんな青年は初めて見たからだ。
「ひ、人違いだと…きゃっ!」
腕を捕まれ、美優は無理矢理立たされる。
「あーもう!いいから俺についてこい!」
美優は青年に引っ張られ、そのままぐちゃぐちゃのベランダへ。
「あ、あの…!話を聞いて…!」
「そんなの後!今すぐ行くぞ!」
「ど、」
何処へ、と言い掛けたとき、青年が指笛を鳴らした。
すると、夜空から一筋の光が物凄い速さで落ちてきた。
光は青年と美優の目の前で急停止。
それは、美優が見たこともない形をした乗り物だった。
青年は美優を乗り物に引っ張り乗せ、二本のレバーを両手で握る。
「行くぞ!」
青年がレバーを引いた瞬間、乗り物は光の速さで、夜空を駈け上っていった。
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女性
自己紹介:
毎日のんびりマイペースに過ごす学生です。
ポケモン、APH、キノの旅、牧場物語、ゼルダの伝説など大好物増殖中。
基本的にキャラ単体萌え。かっこかわいい方に非常に弱い。女の子ならボーイッシュな子がクリティカルヒット。カプに関してはノマカプ萌えですがたまに腐るかもしれない。
現在6つのオリジナル小説を亀更新中。書きたいのいっぱいありすぎてどれも手が回ってない。
絶賛ポケ擬人化再熱中!!デザインが来い。
ポケモン、APH、キノの旅、牧場物語、ゼルダの伝説など大好物増殖中。
基本的にキャラ単体萌え。かっこかわいい方に非常に弱い。女の子ならボーイッシュな子がクリティカルヒット。カプに関してはノマカプ萌えですがたまに腐るかもしれない。
現在6つのオリジナル小説を亀更新中。書きたいのいっぱいありすぎてどれも手が回ってない。
絶賛ポケ擬人化再熱中!!デザインが来い。