蔭日向。
気ままに落書きや小説を書いたり萌え語りしています。詳細は『復活しました!』という最古記事に。リンクからオリジナル小説、ポケ擬人化のまとめ記事に飛べます。
Space Fighters! 4
- 2012/12/11 (Tue)
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「お前は誰だ。」
男の顔は長い前髪に隠れていて、鼻と唇、綺麗な輪郭しか見えていない。
それでも、凍てつくようなキツい視線を送られているのが、冷たい声から何となく分かった。
「…………。」
美優は何も言えずに、男から目を離せずにいた。
何故こんなに睨まれているかは分からない。
しかし何か勘違いされているのは確実だ。
謝らないと。
そう頭では思うのに、口が全く動いてくれなかった。
空気に耐えられず、身体が一歩、後ろへと退いた。
男は何も言わず、ただ睨み続ける。
しん、とした広い部屋は物音一つしない。
また、身体が一歩、退いて、背中が壁に当たった。
その時、背中の壁がいきなりなくなって、美優は後ろへとバランスを崩した。
「きゃっ…!」
「おっと。」
扉が開いて出てきた人物は、倒れてきた美優を余裕で受け止めた。
「大丈夫かい?お嬢さん。」
優しく声をかけられて、美優は恐る恐る顔を上げた。
肩まで伸びる綺麗な髪。
黄色よりは橙色に近い色をして、よく手入れがされているのか艶々しく光って見える。
少しだけ尖った耳に大きな丸いピアスを付けている。
美優を支えるしっかりとした腕も顔も、日焼けをしていて健康的な色だ。
釣り目がちな瞳は、髪色に良く似た橙色。
それはそれはとても綺麗な顔立ちをした男だった。
「ご、ごめんなさい。」
今更脳からの指令が届いたのか、美優は咄嗟に男に謝った。
「そこは、『ありがとう』でしょう?」
呆れたように微笑んだ男は、未だに男に倒れこんだまま動けないでいる美優を立たせた。
「で、君は一体誰なのかな?」
美優はその質問に身体を強ばらせた。
その口調はとても優しいが、髪の長い男と全く同じ質問だった。
「…アース。」
日焼けした男の後ろから、また別の男の声がした。
「………え?」
日焼けした男はきょとんとた顔で美優を見つめた。
美優はその視線に困って、日焼けした男の後ろに視線を移した。
首辺りまでの毛先が揃えられた短い髪。
目の前の男と対称的な白い肌。
左右の耳に2つずつ、金色のピアスを付けている。
全く生気がないような、でも冷たくは感じられない瞳をしている。
そのせいか、感情など持ち合わせていないような、
無表情の仮面を付けているかのような、そんな風に感じられる。
髪も瞳も、澄んだ空のような、綺麗な水色。
美優は無表情な男と目が合ったが、すぐに目を逸らされた。
「………いや、冗談はよしてよ。アースは…もう…。」
「ヴィーナス。」
髪の長い男の声がすると、日焼けした男は髪の長い男を見て、肩をすくませた。
「…ゴメンゴメン。うっかり。だからそんなに睨むなよ。サン。」
ヴィーナスと呼ばれた日焼けした男は笑顔で謝ると、美優から離れて机に向かっていった。
無表情な男が美優の前を通り過ぎてそれに続く。
いつの間にか髪の長い男は机の短い一辺に座っていた。
日焼けした男が髪の長い男の右側、机の長い一辺に座る。
無表情な男は日焼けした男の向かい合わせの席に座った。
「…………。」
美優は席に着く2人をぼーっと見ていた。
日焼けした男が美優に笑顔を向けて、無表情の男の隣の席を指差した。
「君の席はそこだよ。マーキュリーの隣。」
そう言われたが、美優は動き出せず、座りに行ってもいいのか、行ったほうが良いのか悩んだ。
すると、突然頭の上に誰かの手が乗せられて、美優は肩を跳ねらせた。
「座らないのか?」
「そりゃー、オカマに言われたって座りたくはならないでしょーよ。」
美優が振り向くと、2人の人物がいた。
美優の頭に手を置いているのは、とても背が高い男だった。
毛先が跳ねた短い茶色の髪。
鼻筋が通ったさっぱりとした顔立ちで、
どこか優しそうな人の良さそうな印象をさせている。
美優と目が合うと、黒目がちの瞳を細くさせて微笑んだ。
その隣に立つのは、とても大きな瞳をした童顔な男だった。
ベージュ色の髪を後ろで1つに纏めている。
耳には丸くて黒い宝石のピアス。
印象的な大きな瞳は微妙に濃さが違う茶色で、中心から楕円形を描いている。
不思議な瞳で、ずっと見ていると吸い込まれそうな気がした。
「ちょっと、失礼じゃないの。サターン。」
「本当のことを言ったまでだよー。ねぇ、そーだよねー?」
「俺の美しさが分からないなんて残念だね。なぁ、お嬢さん?」
「えっ………えっと…。」
いきなり、童顔の男と日焼けした男に話を振られて、美優は慌てた。
にっこりと笑う童顔の男と、相変わらず綺麗に微笑む日焼けした男を交互に見ると、
まだ美優の頭に手を置いたままの、背の高い男が声を上げて笑った。
「ちょっと、その子困ってるでしょ。」
さらに背の高い男と童顔の男の後ろから、もう一人。
「レディーをいつまでも触ってるなんて、マナー違反よ。」
美優の頭から背の高い男の手を取り上げたのは女の人だ。
腰まである長い髪は、背中の辺りからウェーブがかかっている。
綺麗な青色をしていることもあって、髪が波を打っているようにも見える。
瞳は髪よりも深い青色で、少し釣り目で強気な印象を与える。
首から大きな灰色の玉がついたネックレスを下げていた。
「悪い悪い。」
「ジュピター、あなた悪いって思ってないでしょ。」
「おい!ネプチューン!俺とウラヌスだけ置いていくなよ!」
エレベーターからマーズが降りてきた。
マーズと一緒にエレベーターに乗っていたものを見て、美優は驚愕した。
灰色の身体をした大きな竜がいた。
頭から二本の角が生えていて、角のすぐ下には長い耳がある。
二本の長い髭や、今は折り畳んでいるようだが羽もあり、手足はとても太い。
顔の下には、女の人のネックレスと同じような灰色の玉。
額には何かのマークが刻まれていた。
「だって、ウラヌス大きいからあと2人も乗れないでしょ?」
「普通はお前が一緒に乗るだろ!相棒なんだから!」
言い合いをする2人に挟まれた背の高い男は苦笑いをした。
同じように挟まれた美優だったが、大きな竜に視線を捕られていた。
全く見覚えのない顔ぶれに対して、竜の額のマークには見覚えがあったからだ。
「…天王星?ウラヌス?」
小さな呟きに、その場にいた全員が押し黙った。
背の高い男と童顔の男、海のような髪の女の人は驚いた表情で美優を見つめていた。
「…アース。」
静まり返った部屋で、一番最初に口を開いたのは、無表情な男だった。
男の顔は長い前髪に隠れていて、鼻と唇、綺麗な輪郭しか見えていない。
それでも、凍てつくようなキツい視線を送られているのが、冷たい声から何となく分かった。
「…………。」
美優は何も言えずに、男から目を離せずにいた。
何故こんなに睨まれているかは分からない。
しかし何か勘違いされているのは確実だ。
謝らないと。
そう頭では思うのに、口が全く動いてくれなかった。
空気に耐えられず、身体が一歩、後ろへと退いた。
男は何も言わず、ただ睨み続ける。
しん、とした広い部屋は物音一つしない。
また、身体が一歩、退いて、背中が壁に当たった。
その時、背中の壁がいきなりなくなって、美優は後ろへとバランスを崩した。
「きゃっ…!」
「おっと。」
扉が開いて出てきた人物は、倒れてきた美優を余裕で受け止めた。
「大丈夫かい?お嬢さん。」
優しく声をかけられて、美優は恐る恐る顔を上げた。
肩まで伸びる綺麗な髪。
黄色よりは橙色に近い色をして、よく手入れがされているのか艶々しく光って見える。
少しだけ尖った耳に大きな丸いピアスを付けている。
美優を支えるしっかりとした腕も顔も、日焼けをしていて健康的な色だ。
釣り目がちな瞳は、髪色に良く似た橙色。
それはそれはとても綺麗な顔立ちをした男だった。
「ご、ごめんなさい。」
今更脳からの指令が届いたのか、美優は咄嗟に男に謝った。
「そこは、『ありがとう』でしょう?」
呆れたように微笑んだ男は、未だに男に倒れこんだまま動けないでいる美優を立たせた。
「で、君は一体誰なのかな?」
美優はその質問に身体を強ばらせた。
その口調はとても優しいが、髪の長い男と全く同じ質問だった。
「…アース。」
日焼けした男の後ろから、また別の男の声がした。
「………え?」
日焼けした男はきょとんとた顔で美優を見つめた。
美優はその視線に困って、日焼けした男の後ろに視線を移した。
首辺りまでの毛先が揃えられた短い髪。
目の前の男と対称的な白い肌。
左右の耳に2つずつ、金色のピアスを付けている。
全く生気がないような、でも冷たくは感じられない瞳をしている。
そのせいか、感情など持ち合わせていないような、
無表情の仮面を付けているかのような、そんな風に感じられる。
髪も瞳も、澄んだ空のような、綺麗な水色。
美優は無表情な男と目が合ったが、すぐに目を逸らされた。
「………いや、冗談はよしてよ。アースは…もう…。」
「ヴィーナス。」
髪の長い男の声がすると、日焼けした男は髪の長い男を見て、肩をすくませた。
「…ゴメンゴメン。うっかり。だからそんなに睨むなよ。サン。」
ヴィーナスと呼ばれた日焼けした男は笑顔で謝ると、美優から離れて机に向かっていった。
無表情な男が美優の前を通り過ぎてそれに続く。
いつの間にか髪の長い男は机の短い一辺に座っていた。
日焼けした男が髪の長い男の右側、机の長い一辺に座る。
無表情な男は日焼けした男の向かい合わせの席に座った。
「…………。」
美優は席に着く2人をぼーっと見ていた。
日焼けした男が美優に笑顔を向けて、無表情の男の隣の席を指差した。
「君の席はそこだよ。マーキュリーの隣。」
そう言われたが、美優は動き出せず、座りに行ってもいいのか、行ったほうが良いのか悩んだ。
すると、突然頭の上に誰かの手が乗せられて、美優は肩を跳ねらせた。
「座らないのか?」
「そりゃー、オカマに言われたって座りたくはならないでしょーよ。」
美優が振り向くと、2人の人物がいた。
美優の頭に手を置いているのは、とても背が高い男だった。
毛先が跳ねた短い茶色の髪。
鼻筋が通ったさっぱりとした顔立ちで、
どこか優しそうな人の良さそうな印象をさせている。
美優と目が合うと、黒目がちの瞳を細くさせて微笑んだ。
その隣に立つのは、とても大きな瞳をした童顔な男だった。
ベージュ色の髪を後ろで1つに纏めている。
耳には丸くて黒い宝石のピアス。
印象的な大きな瞳は微妙に濃さが違う茶色で、中心から楕円形を描いている。
不思議な瞳で、ずっと見ていると吸い込まれそうな気がした。
「ちょっと、失礼じゃないの。サターン。」
「本当のことを言ったまでだよー。ねぇ、そーだよねー?」
「俺の美しさが分からないなんて残念だね。なぁ、お嬢さん?」
「えっ………えっと…。」
いきなり、童顔の男と日焼けした男に話を振られて、美優は慌てた。
にっこりと笑う童顔の男と、相変わらず綺麗に微笑む日焼けした男を交互に見ると、
まだ美優の頭に手を置いたままの、背の高い男が声を上げて笑った。
「ちょっと、その子困ってるでしょ。」
さらに背の高い男と童顔の男の後ろから、もう一人。
「レディーをいつまでも触ってるなんて、マナー違反よ。」
美優の頭から背の高い男の手を取り上げたのは女の人だ。
腰まである長い髪は、背中の辺りからウェーブがかかっている。
綺麗な青色をしていることもあって、髪が波を打っているようにも見える。
瞳は髪よりも深い青色で、少し釣り目で強気な印象を与える。
首から大きな灰色の玉がついたネックレスを下げていた。
「悪い悪い。」
「ジュピター、あなた悪いって思ってないでしょ。」
「おい!ネプチューン!俺とウラヌスだけ置いていくなよ!」
エレベーターからマーズが降りてきた。
マーズと一緒にエレベーターに乗っていたものを見て、美優は驚愕した。
灰色の身体をした大きな竜がいた。
頭から二本の角が生えていて、角のすぐ下には長い耳がある。
二本の長い髭や、今は折り畳んでいるようだが羽もあり、手足はとても太い。
顔の下には、女の人のネックレスと同じような灰色の玉。
額には何かのマークが刻まれていた。
「だって、ウラヌス大きいからあと2人も乗れないでしょ?」
「普通はお前が一緒に乗るだろ!相棒なんだから!」
言い合いをする2人に挟まれた背の高い男は苦笑いをした。
同じように挟まれた美優だったが、大きな竜に視線を捕られていた。
全く見覚えのない顔ぶれに対して、竜の額のマークには見覚えがあったからだ。
「…天王星?ウラヌス?」
小さな呟きに、その場にいた全員が押し黙った。
背の高い男と童顔の男、海のような髪の女の人は驚いた表情で美優を見つめていた。
「…アース。」
静まり返った部屋で、一番最初に口を開いたのは、無表情な男だった。
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自己紹介:
毎日のんびりマイペースに過ごす学生です。
ポケモン、APH、キノの旅、牧場物語、ゼルダの伝説など大好物増殖中。
基本的にキャラ単体萌え。かっこかわいい方に非常に弱い。女の子ならボーイッシュな子がクリティカルヒット。カプに関してはノマカプ萌えですがたまに腐るかもしれない。
現在6つのオリジナル小説を亀更新中。書きたいのいっぱいありすぎてどれも手が回ってない。
絶賛ポケ擬人化再熱中!!デザインが来い。
ポケモン、APH、キノの旅、牧場物語、ゼルダの伝説など大好物増殖中。
基本的にキャラ単体萌え。かっこかわいい方に非常に弱い。女の子ならボーイッシュな子がクリティカルヒット。カプに関してはノマカプ萌えですがたまに腐るかもしれない。
現在6つのオリジナル小説を亀更新中。書きたいのいっぱいありすぎてどれも手が回ってない。
絶賛ポケ擬人化再熱中!!デザインが来い。
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