蔭日向。
気ままに落書きや小説を書いたり萌え語りしています。詳細は『復活しました!』という最古記事に。リンクからオリジナル小説、ポケ擬人化のまとめ記事に飛べます。
God+bless 4
- 2012/10/11 (Thu)
- novel |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
「………。」
「………。」
沈黙。
ベッドに腰掛けるアレスも、
布を被って椅子に座る女性も。
ただただ何だか気まずい雰囲気が流れていた。
先程までは女性に丁寧に怪我の手当てをしていたアレスだったが、
それ以外するべきことも思い付かず、何か話すことも思い付かず、
それどころか部屋に女性を入れたことはおろか、女性と2人になることも初めてで、
どう接したら良いのかも分からず目の前の女性に戸惑っていた。
女性は女性で、何も話さないし、座った椅子から動かずに身動ぎすらしていなかった。
しかし此方は、アレスに戸惑っているようではなく、何か考え事をしているように見えた。
「………あ、あの…。」
先に口を開いたのはアレスだった。
女性が顔だけをアレスに向けた。
「えっと………、貴女は……。」
また暫く沈黙が続いて、
「あ…、もし宜しければお名前を…。女性に名前とか気軽に聞くのはどうかとも思うのですけど、ずっと貴女と呼ぶのもどうかと思って…。あ、嫌なら良いんですよ!無理にとは言いませんけど………あ、お、俺はアレスと言います!す、すいません、気が回らなくて今更名乗って…。」
1人でおどおどして慌てて凹むアレスを見て、
女性は椅子に横に座り直し、身体をアレスの方に向けた。
そして、頭に被っていた布を緩めて肩まで下げた。
女性は暗がりでも分かる綺麗な金髪をしていた。
肩に付くか付かないかくらいのアレスよりも短い髪だった。
日に焼けたアレスの肌とは違い、女性らしい白い肌の顔。
何よりも目を惹かれるのは、大きな神々しい金色の瞳。
「オルフェ。」
アレスは暫くきらきらと輝く瞳を見て、見つめて、はっとして、
「あ、す、すいません。」
女性と数秒間見つめ合ったことに少し恥ずかしくなった。
何かついさっきもあったなこんなこと、とか思った。
「あ、ありがとう。オルフェさん…ですか。えっと………、オルフェさんは何処に住んでいますか?明日朝になったら家まで送ろうかと思うんですけど…。」
話し掛けたときに言いそびれたことを自信なさげに聞いた。
「…家は………。」
黙り込んだオルフェにアレスは再び慌てて、
「あ、や、やっぱり嫌ですよね!見ず知らずの人に家とか聞かれるなんて…。本当にすいませ…。」
「嫌じゃない。」
「えっ………。」
「けど、迷惑をかけるのは嫌だ。」
「俺なら全然大丈夫です。迷惑とか思いません。そもそも怪我をさせてしまったのは俺だし…。」
「いや、………。」
2人は再び黙り込む。
「………大丈夫だ。」
先に口を開いたのはオルフェだった。
「明日1人で帰るから。」
「でも足が…。」
「平気だ。これくらい。」
そう言うとオルフェは立ち上がって、アレスが座るベッドに近寄り、そのままベッドに上がって寝転んだ。
アレスは驚きと戸惑いと恥ずかしいのと、ぐるぐる混ざっていて何も動けなかった。
「お休み。アレス。」
オルフェそのまま目を瞑り、すぐに寝息をたて始めてしまった。
「………お休み。」
アレスはただ挨拶を返すことしかできなかった。
「………。」
沈黙。
ベッドに腰掛けるアレスも、
布を被って椅子に座る女性も。
ただただ何だか気まずい雰囲気が流れていた。
先程までは女性に丁寧に怪我の手当てをしていたアレスだったが、
それ以外するべきことも思い付かず、何か話すことも思い付かず、
それどころか部屋に女性を入れたことはおろか、女性と2人になることも初めてで、
どう接したら良いのかも分からず目の前の女性に戸惑っていた。
女性は女性で、何も話さないし、座った椅子から動かずに身動ぎすらしていなかった。
しかし此方は、アレスに戸惑っているようではなく、何か考え事をしているように見えた。
「………あ、あの…。」
先に口を開いたのはアレスだった。
女性が顔だけをアレスに向けた。
「えっと………、貴女は……。」
また暫く沈黙が続いて、
「あ…、もし宜しければお名前を…。女性に名前とか気軽に聞くのはどうかとも思うのですけど、ずっと貴女と呼ぶのもどうかと思って…。あ、嫌なら良いんですよ!無理にとは言いませんけど………あ、お、俺はアレスと言います!す、すいません、気が回らなくて今更名乗って…。」
1人でおどおどして慌てて凹むアレスを見て、
女性は椅子に横に座り直し、身体をアレスの方に向けた。
そして、頭に被っていた布を緩めて肩まで下げた。
女性は暗がりでも分かる綺麗な金髪をしていた。
肩に付くか付かないかくらいのアレスよりも短い髪だった。
日に焼けたアレスの肌とは違い、女性らしい白い肌の顔。
何よりも目を惹かれるのは、大きな神々しい金色の瞳。
「オルフェ。」
アレスは暫くきらきらと輝く瞳を見て、見つめて、はっとして、
「あ、す、すいません。」
女性と数秒間見つめ合ったことに少し恥ずかしくなった。
何かついさっきもあったなこんなこと、とか思った。
「あ、ありがとう。オルフェさん…ですか。えっと………、オルフェさんは何処に住んでいますか?明日朝になったら家まで送ろうかと思うんですけど…。」
話し掛けたときに言いそびれたことを自信なさげに聞いた。
「…家は………。」
黙り込んだオルフェにアレスは再び慌てて、
「あ、や、やっぱり嫌ですよね!見ず知らずの人に家とか聞かれるなんて…。本当にすいませ…。」
「嫌じゃない。」
「えっ………。」
「けど、迷惑をかけるのは嫌だ。」
「俺なら全然大丈夫です。迷惑とか思いません。そもそも怪我をさせてしまったのは俺だし…。」
「いや、………。」
2人は再び黙り込む。
「………大丈夫だ。」
先に口を開いたのはオルフェだった。
「明日1人で帰るから。」
「でも足が…。」
「平気だ。これくらい。」
そう言うとオルフェは立ち上がって、アレスが座るベッドに近寄り、そのままベッドに上がって寝転んだ。
アレスは驚きと戸惑いと恥ずかしいのと、ぐるぐる混ざっていて何も動けなかった。
「お休み。アレス。」
オルフェそのまま目を瞑り、すぐに寝息をたて始めてしまった。
「………お休み。」
アレスはただ挨拶を返すことしかできなかった。
PR
カレンダー
フリーエリア
最新コメント
[04/02 日蔭]
[04/02 クロウサギ]
[02/21 日蔭]
[02/21 ぬい華]
[12/22 クロウサギ]
最新記事
最新トラックバック
プロフィール
HN:
日蔭
性別:
女性
自己紹介:
毎日のんびりマイペースに過ごす学生です。
ポケモン、APH、キノの旅、牧場物語、ゼルダの伝説など大好物増殖中。
基本的にキャラ単体萌え。かっこかわいい方に非常に弱い。女の子ならボーイッシュな子がクリティカルヒット。カプに関してはノマカプ萌えですがたまに腐るかもしれない。
現在6つのオリジナル小説を亀更新中。書きたいのいっぱいありすぎてどれも手が回ってない。
絶賛ポケ擬人化再熱中!!デザインが来い。
ポケモン、APH、キノの旅、牧場物語、ゼルダの伝説など大好物増殖中。
基本的にキャラ単体萌え。かっこかわいい方に非常に弱い。女の子ならボーイッシュな子がクリティカルヒット。カプに関してはノマカプ萌えですがたまに腐るかもしれない。
現在6つのオリジナル小説を亀更新中。書きたいのいっぱいありすぎてどれも手が回ってない。
絶賛ポケ擬人化再熱中!!デザインが来い。
この記事へのコメント